「選択肢は消去法で解きなさい」——よく聞くアドバイスですが、難関中学の入試では、消去法「だけ」では勝てません。なぜなら出題者は、消去法で消しにくい選択肢を意図的に作っているからです。
① 本文にある言葉を使った「言いすぎ」。本文の表現をそのまま使いながら、「必ず」「すべて」「最も」のような限定を加えて内容をずらします。本文の言葉があるので、拾い読みの受験生ほど飛びつきます。
② 一般論としては正しいが、本文には書かれていない。道徳的に立派なことを言っている選択肢です。「友情は大切だと気づいた」——いい話ですが、本文にその根拠がなければ誤答です。
③ 因果関係の入れ替え。本文の要素AとBを両方含みながら、「AだからB」を「BだからA」にすり替えます。要素だけ照合する解き方では見抜けません。
選択肢を読む前に、設問への答えを自分の言葉で一度作る。それから選択肢を見て、自分の答えに最も近いものを選び、残りを根拠を持って消す。この「記述のように解いてから選ぶ」手順が、難関校の選択肢に対する唯一の安定した解き方です。
つまり、選択肢問題の力は記述力と地続きなのです。当塾の毎日課題で「根拠に線を引く→自分の答えを作る→選択肢と照合する」を繰り返すのは、このためです。志望校の過去問の選択肢には学校ごとの癖もあります。それは志望校過去問直結の演習で仕上げていきます。
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